生きテク No.11

元交際相手の死が、私の責任ではないかと重荷になった
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■生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 女性
職業: 正社員
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■最も自分に過酷だった状況
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中学2年13歳の夏、
当時「小さな恋のメロディ」という映画が話題で
ちょうど異性に関心のある年頃の
私の同級生達の間で次々カップルが誕生していた。

そんなさなか、私の友人が、
私のことを好きだという人がいるというので
誰?と聞くとKくんだった。

Kくんは同学年の中でかなり特異な存在だった。
旅芸人一家の子で、あまり人と接することは好まない
何を考えているか分からないアウトローのイメージ。

当時TVでヒーローだった木枯らし紋次郎のような人だった。

■どんなふうに苦しかったか?
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興味があった為、とりあえず、おつきあいしてみよう、
という軽はずみな行動に出てしまい、
一緒に映画を観たりなど
一日過ごしたけれど私は気持ちが落ち込むばかり。

彼は純粋で、私はいいかげんな動機で彼に応えようとした。
そのことでずいぶん自分を責めた。
その後卒業するまで一年半位は遠くからの彼の視線を
いつも感じながら、そのまま過ぎていった。

卒業後、高校に入学してしばらくした頃、
そのKくんが二輪禍で亡くなったという噂を耳にして、
自分が嫌いになってしまった。

後から、トルエン中毒と聞き、
ますます自分が懸念していたことなのでは?と不安になった。

つまり、自分が原因で彼を自殺に追い込んだと思い悩んだ。

■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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高2の夏、仲の良い友人達と、

能登へ気楽な旅に出た。
最初に宿としたユースホステルの
屋上で一番の親友と、夜空を見上げながら
いろいろ語り合った。

その時、都会育ちの私を圧倒するような
星の数と迫力に心を奪われ、感動に震える思いがした。
そして、自分の存在のちっぽけさ、
宇宙から見たこの世のこと、
など考えているうちに重い暗い心が洗われたように思った。


■その後。
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私のKくんとの思い出は、実は記憶の奥底に沈んでいた。

彼の記憶を紐とくことが出来、
何か彼の供養になったようで、嬉しく思っている。


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