生きテク No.111

ありのままの自分を受け止めて
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■生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 男性
職業: その他
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■最も自分に過酷だった状況
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私はもともと物事を深く考えすぎたり
他人の目を気にしすぎる性格でした。
さらに、理想主義者で高い理想を追い求めては
現実とのギャップに苦しむ日々を過ごしてきました。


また、父親が会社を経営しており、
行く行くはその後を継ぐ立場にありました。

そのプレッシャーの大きさに苦しみ、
腰が引けながら仕事に取り組んでいた私は
社員からどのように思われているのかと不安になりました。


一方、身内や弱者に対して暴虐を働く癖のある
父の親とは思えぬような理不尽な振る舞いに屈し、
会社に行くことができない状況が長く続きました。

メンタルクリニックに通ったり、
自己啓発セミナーなどに参加して、
一時、持ち直したりもしましたが


結局、再びプレッシャーや不安などの
ネガティブな思考にさいなまれ、
会社に行ったり、引きこもったりという日々が
数年にわたり続きました。


■どんなふうに苦しかったか?
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抑うつ神経症やパニック性障害、
無気力や怠惰感、
ネガティブな思考に次々と襲われました。
何度持ち直しても、結局はまた鬱な心境に陥ってしまう。
もう前向きになることさえ嫌になりました。

いつ襲ってくるかもしれない鬱の恐怖に
このままさいなまれながら生きていくくらいなら、
もういっそ死んでしまおう。


そう思いつめて、母宛に遺書を書き、
首つり自殺を試みました。
電気ケーブルで首つりを行いましたが、
意識が朦朧となったときにケーブルが外れ、
頭を壁に打ち付け出血しながら我に返りました。

その後も、首つり自殺を試みる日々が数週間続きました。
でも、何度やっても意識が薄れそうになる瞬間に本能が働いて、
電気ケーブルを振りほどいてしまい、
結局は死ぬことはできませんでした。


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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母のすすめで京都にある三聖病院に入院することになりました。
三聖病院は森田療法を手掛ける日本でも数少ない病院で、
中でも三聖病院は森田療法の原点ともいえるような
古風なスタイルで療養(修養)できる病院です。

実は、以前も三聖病院に入院したことがありました。
しかし、そのときは「自分は今のままではいけない。
何とかして強い自分になろう」という気持ちが強すぎたせいか、
入院療法が40日あるにもかかわらず
急ぎ勇んだ私は2週間ほどで退院してしまいました。
そのときの療養が充分でなかったせいなのか分かりませんが、
そのときの私はしばらくして後に、
再び心の問題で悩むことになりました。

今回の入院時の心境は無気力で自暴自棄な、
半ば死人のような状態で転がり込みました。
前回入院してもダメだったので、
どうせ今回もダメだろうという気持ちでした。
もう人生の行く先には一点の明かりもなく、
先のことはとりあえず療養をすませてから考えよう
というような 思い詰めた状況でした。
療養生活も最初のうちはとても辛く、
別の精神病院に転院しようと思ったくらいでしたが、


とりあえずだまされたつもりで療法の規則を守り40日療養しました。


するといつの間にかあんなに苦しかった心の状態が
ほとんど気にならなくなっていました。
もちろん不安などのマイナスな心境がなくなったわけではないのですが、
ありのままの自分自身、
あるがままの自分を取り巻く環境を
受け止めることができ、
自分の心境に関係なくするべき行動が取れるようになっていました。
言葉で表現するのは難しいですが、
何かを得たというよりも、
余計な重いものを置いてきたというような気分でした。


■その後。
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お陰さまで無事仕事に復帰することができました。

これまでは自分の意識のほとんどが
自分自身の内側に向いていて
自分の心の中で悩みや葛藤を繰り返し、
出口のない迷路をさまよいながら過ごしてきました。

しかし、退院後はもうそのようなことはなくなり、
不安はあるのですが不安を持ちながら
仕事やするべきことを行えるようになりました。

実力を付けていくのはまだまだこれからですが、
たとえどんな心境や環境でも、
物事に取り組んで行けるので
実力も自ずと付いてくるものだと思っています。

悩み苦しみ死を選ぼうとする方がいましたら、
ダメもとで、だまされた気持ちで
ぜひ三聖病院に入院してください!
その先のことはその後考えれば大丈夫です!!


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