生きテク No.113

高校時代クラスで孤立。学校に行くのが辛くて、生きることが苦しかった…
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■生きテク提供者
名前: Jさん
性別: 女性
職業: 正社員
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■最も自分に過酷だった状況
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高校1・2年の頃、クラスで友人を作るのが苦手でした。

部活動や、アルバイト先の人とは楽しくおしゃべりができるのに、
クラスの人とは雑談ができない。

授業中に先生に指名されると、落ち着いて発表できるのに、
「おしゃべり」ができない…

雑談の輪に入ろうとしても、
おしゃべりが続かずに、
楽しくしゃべろうとすればするほと、
身体が緊張して、
口が渇いて、
言葉が出なくなる…

そうしているうちに
いつの間にか輪の外に外れるようになってしまい、
次第に居場所がなくなって、
いつも窓の外を一人で見ていました。

休み時間が近づくと身体が緊張して、息苦しくなりました。

「みんなが楽しく過ごしている時間を、
一人で耐えなくてはならない…」

「早く授業が始まらないかな…」そればかりを考えて
休み時間をすごしていました。

■どんなふうに苦しかったか?
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私と一緒にいて、楽しい人なんているんだろうか?

そんな私が、この世に生まれてきた意味があるんだろうか?

こんなに生きるのが苦しいのに、
なぜ、私は生まれてきたんだろうか?

そんな言葉が、自分の中にいつも渦巻いていました。

集団の中で一人でいることは、
本当に一人でいることより「孤独」を感じました。

一番辛かったのは、修学旅行などの課外活動です。

「好きな人同士で○人組みになってください!」

そう言われると、

「私と組みたい人なんて誰もいないんじゃないか?」

「私と同じグループになった人は、
つまらないんじゃないか??」と考えて、
呼吸が止まりそうな思いでした。

授業以外に、いつも誰かとしゃべっていないといけないのに、
「しゃべれない…」事が、苦しくてたまりませんでした。

■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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これで助かったという方法について
1つ目は
「一人で行動してもいい環境」になったこと。

高校時代は、いつも
「女子のグループに入らなくてはいけない…」
という脅迫観念がありましたが、
大学に入ると、一人で教室の移動をしたり、
一人で食事をしても違和感がない
ので、

「一人でいてもいいんだ…」

そう思えることは、とても安心感と開放感がありました。

2つ目は
ボランティアサークルとの出会いで
「人に受け入れられること」を知ったこと。


子ども会のリーダー活動をするボランティアサークルとの出会いが、
私を大きく変えてくれました。

子どもたちと「本気で遊ぶ」ときは
どんどん生き生きと躍動的になるので、
いつの間にか私も「人と本気で関わる」
ことができるようになっていきました。

そして、教育や福祉関係の学部のメンバーが多く、
「人を受容する」ことができる人たちに
出会うことができました。

人の気持ちに敏感な人が多くて、
少しでも元気がない人がいると
「どうしたの?」って寄ってきてくれし、
一人でいると、すぐに話かけてくれる。

私と一緒にいて、楽しい人なんているんだろうか?
と、考える暇もなく、
自然と誰かが関わってきてくれる感覚に
初めて触れることができました。

3つ目は
就職して鍛えられた、コミュニケーション能力

小売業(スーパー)に就職し、
何もわからない新入社員の頃から、
ベテランのアルバイトやパートタイマーさんの
「上司」になり
ました。

「上司」になってわかったことは、
「“言っていること、考えていること、やっていること”が、
一致していると相手に伝わり人は動くが、
一致しないと伝わらないし、人は動かない。」
という事です。

自分の上司に言われたことを
そのまま「○○してください!」と伝えると、
「言っていることと、やっていることが、違いますよね!?」
と、猛反発を食らうことがよくありました(笑)

そうしているうちに、
「○○するのが会社の方針として出されましたが、
本音を言うと、私自身は完全に
納得できていない部分もあるんだけど、
一度○○してみて、うまく行かない部分があったら
改善提案を出そうと思うので、
まずは○○をやってみましょう!」

というような言い方ができるようになりました。

転勤したり、部署が変わるたびに苦労しながらも、
次第に周囲の人に自分の考えを表現したり、
信頼関係を築けるようになっていきました。

自分がやりたい事や伝えたいことがあると、
「話す事が辛くない」ということもわかりました。

その他にも、様々な困難や苦労を乗り越える中で、
成長する自分を感じていきました。

■その後。
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一年半前に長く勤めた会社を辞め、
自分が本当にやってみたかったことをやっていこうと決めました。

現在は「コーチング」や「カウンセリング」、
「自分のやりたい事をみつけて実現させる」
セミナーを提供する会社のスタッフをしています。


自分自身が「生きることは苦しい」という状態から、
苦しんだり、失敗しながら学んで得た
「コミュニケーション力や生きる力」を、
もっと苦しまなくても学べる方法を提供したい、
という想いからです。

私がこれから自分の生涯を通じて取り組みたいことが
3つあります。

1つ目は
個人の自己受容
(ありのままの自分を好きになること)をサポートすること。

2つ目は
個人の自己受容を妨げる「身体の緊張」をゆるめ、
ストレスをケアする手法を提供すること。

3つ目は
人が本当にやりたい事をみつけ、実現し、
「生まれてきてよかった」と思える人生を
生きることをサポートすること。

それが、自分の生まれてきた意味だと
思うようになりました。

高校時代のままの自分だったら、
今頃は、心か身体が壊れていたことでしょう。

人は、
いつからでも、いくつになっても、
変わることができるし、
自分らしい人生を生きることができる。


今は心からそう思っています。


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