生きテク No.116

会社倒産、自己破産、離婚、自分の苦しみを「手放すこと」で解放された。
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■生きテク提供者
名前: KOJIさん
性別: 男性
職業: その他
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■最も自分に過酷だった状況
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日本とアメリカで会社を経営していた。


前妻の兄の会社が、
私が紹介した会社によって
MA詐欺にあい、
騙し取られてしまった。


しかし、証拠不十分のため相手方を訴えることができなかった。
前妻の母が会社の実質的なオーナーであったことから、
前妻のファミリーと犬猿の仲になり、
会社は日本とアメリカのどちらも倒産寸前になった。

会社の緊急事態を打開すべく、
妻がアメリカの会社を経営することになった。
自分は日本の会社を経営、娘は私の島根の実家に預け、

家族3人がばらばらになってしまった。

1億円以上の負債の上に、前妻のファミリーから責め立てられた。

一方でC型肝炎を患っていてインターフェロンの治療をしていた
実母は精神的にも参ってしまい、
「お前を殺して私も死ぬ!」と、包丁を突きつけてきた


自分を中心に壮絶なストレスの輪に取り囲まれているようだった。
母は結局、精神科の病院に入院させた(短期入院後、退院)。

 



■どんなふうに苦しかったか?
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朝起きると、
ストレスで髪の毛が
200300本抜けているという状態だった。

会社の危機もストレスだったが、
それよりも、そのことによって家族がばらばらになってしまったこと、
家族間の人間関係がめちゃくちゃになってしまったことが、自分には最も苦しかった。

強い立場にいた義理の母親が、LAで共同購入した家に私を入れさせないと言い、
アメリカに帰っても住む家が無く、3歳の娘を連れて友人たちの家に居候をして転々とした。

義理の母親や義理の兄達には、
「死んで弁償しろ」とまで言われた。


自殺することで弁償できるとは思わなかったが、

生きていける望みはあまりに少なかった。

 



■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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自分のメンターの、とある発明家に悩みを相談したとき、ある詩をもらった。
その詩には、「苦しいことが5つあったら人間は死ぬ」と語らえていた。

そのとき、自分には4つのくるしいことがあった。

    離婚(家族関係)

    会社の経営危機(倒産)・自己破産

    実家の母親の健康(C型肝炎)・精神状況

    詐欺事件の恨み

あと一つ苦しみが追加されたら死んでしまう状態に直面していることを理解した。
それを手放しなさい」と言われ、私の中の何かがふっ切れた。

会社は潰そう。
離婚を迫られていたのだから、
これも、離婚しよう。

詐欺事件で時間と精神的苦痛を負っていてもしょうがない。

そう思うと、
精神的にすごく楽になった。

実務作業はとても大変で、自己破産をして、
最後はお金がまったくなくなったが、
気持ちは楽になった。

自己破産に当たっては、なるべく個人経営者に対する債務を出来る限り返済し、
銀行などの金融機関に対する債務を残した。
それでも数百万円ほど迷惑を掛けてしまう仕入れ先の社長に土下座をして謝りに行った。

すると「あなたも良く頑張ったよ、まだ若いしきっとやり直せるはずだから大丈夫。」
と言って許してくれた。


最終的には自己破産の申請をする前にこの社長にも債務を返済することが出来た。
取引先の個人経営者の問屋さん達には私の会社の経営状況を詳しく話し、
残っていた不良在庫の山を現金化するなどにご協力いただいた。
それは、心情的に私がなるべく彼らに迷惑を掛けたくないことを
わかっていただけていたからだろう。

金融機関には申し訳なかったが彼らはサラリーマン、
私の焦げ付きでマイナス評価を受けることはあっても、個人経営者の買い掛けで
焦げ付いて先方(中小企業の相手先)まで連鎖倒産させて恨まれるよりましだと思った。
(金融機関さん、ご免なさい。)


 



■その後。
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アメリカでは1回自己破産しても、やり直しがきく。
が、日本では自殺する人が多い。

そんな現状を変えたくて、
立教大学で「再起の仕方」という講演をしたこともある。

会社を清算するとき、弁護士に任せきりにするのではなく、
自分でも判断できるだけの最低限の知識を身に付けておくべきだと体感した。

たとえば負債を抱えている場合、
債務の弁済は一切しないように、と弁護士には言われた。

自分で「新破産法」という本を勉強してみると
弁護士には立場上、言えないことがあることがわかった。

連鎖倒産を招かないために、弁護士の言う言葉の裏を知ることが大切だと気づき、

個人で迷惑をかけてはいけない中小企業の社長さんなどには、
金融機関よりも優先的に支払った。

 

 

今は、「日本から世界を変えたい、地方から日本を元気にしていきたい」
という昔からの夢を叶えるため、さまざまな活動をしている。

・日本のアニメを、日本の産業活性化につなげるアニメ制作をすすめる
「アニメ・コンテンツの政策提言(アニメの殿堂)」


・武士道と昭和と平成の積み重ねを考える
「平成武士道」
(松本道弘著書で、講談社インターナショナルより出版企画が決定、題名は未定)

・世界共通のインターネット政党
「ネチズン党」

日本から音楽で世界に平和を訴える
(MUS
IC  FOR PEACE  www.MusicForPeace.jp )などだ。

今後も「日本から世界を変える」というコンセプトで、活動をどんどん展開していきたい

 



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