生きテク No.13

堕胎と夫の浮気、突発的な自殺未遂。前向きな2度目の夫、そして本との出会いが私を変えた。
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■生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 女性
職業: 主婦
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■最も自分に過酷だった状況
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18歳で結婚し、夫の実家で夫の両親と暮らしていた。
夫は両親との問題を抱えており、帰宅時間が遅い日が続いた。
そんな中、妊娠がわかった。
少々戸惑いがあったが、最愛の人の子どもだと思うと嬉しくて、
夫や両親に報告したが、
夫は「子どもの父親になる自信がない」と一言。

自分も両親との問題を抱えており、
「自分のような子にはしたくない」と思い、悩んだ。
仕事帰りにダムに寄り、
「ここから飛び降りたら、子どもを一人で死なせることなく、
一緒に逝けるかな・・・」
と何度も思った。



■どんなふうに苦しかったか?
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子どもを堕胎したことにより、夫の実家には居づらくなり、
夫と二人で暮らし始めた。
夫は「このまま結婚生活を続けるのは、お前の為にならないと思う」 と言った。
夫の帰宅はあいかわらず遅く、実家に居た頃からあった女性からの悪戯電話がエスカレートする。
「あなたの夫は浮気している」という内容だった。
このころ、少しノイローゼ気味になった。

クリスマスイブに、堕胎の後遺症で大量に出血し、
即日入院することになった。
お見舞いに来てくれた夫の祖母には「罰があたったんや」 と言われた。辛い一言だった。

退院して家に帰るとコンドームが減っていた。
すぐに夫が浮気をしたことを疑った。
過去にも疑惑があり、夫はそれを否定したが、
納得のいく説明ではなかった。

それからしばらくして夫に「お前のそういうところが嫌なんやって」
と言われた瞬間、「もう、いいや・・・」と頭の中で聞こえた。

自分ではない誰かがつぶやいたような感覚だった。
次の瞬間、キッチンへ行き、常用していた薬を全て飲んだ。
飲み終えて、何食わぬ顔で夫のいる部屋に戻り、
家事の続きをした。
しばらくすると、激しい頭痛と吐き気に襲われた。
トイレで嘔吐すると、薬が何錠か出た。
夫が気づき、私の飲んだ薬の箱を手に、救急病院へ連れて行った。
病院で意識が戻り、自分が死ねなかったことに気づいた。
入院の間中、屋上へ行っては、
「ここから飛び降りたら死ねるかな」
と考えたりしていた。

自分が無意識状態で「助けて」と言ったことを後から聞かされた。


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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夫とは、その後、離婚した。
自分が死ななかったこと、「助けて」と言ったことを受け入れるのに数年かかった。
なにより、自分の中の自分を殺そうとしたまるで自分ではないような存在が怖かった。
それからしばらくは、自分の居場所を見つけてさまよった。
すぐに男の人と寝てしまったり、自分を傷つけてもらうことで楽になれると思い、
ネットで知り合ったSの男性とSMの関係を持ったりしていた。
そんな中、居酒屋のバイトをしているとき、今の夫に出会い、
彼の「どうせ死ぬなら働いて死んだほうがかっこいい」
という一言で、「あえて死ぬような行動をとらなくていい」、
と思うようになった。




■その後。
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自分の経験を通して、
今、苦しんでいる人を助けられるような活動をしたい。
また、子育てが楽しいので、
育てていくことに自分のやりがいを見出せたら、と思う。
今までは、自分を壊す方向にばかり向かっていたが、
育てる、育む、という方向に向かって、
生きていきたい
と思う。


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