生きテク No.37

内科医から精神病患者に転落。2度の自殺未遂と入院病棟での闘い
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 男性
職業: 正社員
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■最も自分に過酷だった状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

内科医として働き始めて2年後の26歳の時、
過酷な労働、良心の呵責を覚える医療の現場の現実に
ストレスを強く受け、うつ病となり、仕事を辞めた。



■どんなふうに苦しかったか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

精神病院は退院の時期が定まっている訳ではないので、
一生出られないかも知れず、
生きている実感を味わうことを努力していなければ、
人間として機能しなくなるという恐怖感があった。

人間らしさを維持する為に必要と考え、
実家に当時15,000円ぐらいしたラジカセを買ってくれと
FAXを送ったところ、院内の規律を乱すものと思われたのか、
院長を始め、病院のトップ達が自分のところにやってきた。

これはまた閉鎖病棟に入れられると判断、
自由を奪われたくなかったため、
手に入れてあったナイフで2度目の自殺を図った。

状態はかなり危険であったが病院に運ばれ手当てを受け、
再び精神病院に戻され、結局6年4ヶ月もの間、
私はそのような環境の中に閉じ込められていた。


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その間に 多くの書物を読み、
精神病の専門的な知識を身に付け、
精神科の医師とも対等に渡り合えるようになった。
 
結果、院内の職員達から一目置かれる存在に。

いつしか待遇面、薬の処方についても私の意見が尊重され、
ある程度、優遇されるようになった。

やがて、私に大量の薬を投与した医師は、
糖尿病のため退職となり、
院内での人事異動が行われた。

その結果、私は軽症であることが認められ、
晴れて退院が許された。
そして、再び自由を手に入れることが出来た。


■その後。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幸いなことに、私の両親は共に医師で資産もあり、
働かなくとも生きていける恵まれた環境にある。

一生懸命やったり、頑張ったりはせず、
失われた日々を楽しむかのように、
ゆったりと毎日を楽しく暮らしている。

沢山の薬の副作用のせいで今でも睡眠薬の
お世話にならないと眠れないという後遺症はあるものの、
ほとんど健常者と変わらない。

これからは、薬を氾濫させる事が
当然であると考えている医師たちに呼びかけ、
誤った治療方法で人権を奪われたり、
自ら死を選ばざるを得なかった人を、
ひとりでも多く助けていきたいと思う。

一方で政府に不用意な精神医薬の使用を
認めさせないよう、働きかけていきたいと思っている。

これ以上、その為に死を選ぶ人達を増やさない為に。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<<戻る
<<病気

トップへ戻る
(c)ポジメディア
powerd by Mobapro.Net