生きテク No.51

夫が心筋梗塞で倒れ、事業を背負うことに。月100万の返済と資金繰り、看病に追われ…
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■生きテク提供者
名前: 匿名希望
性別: 女性
職業: 主婦
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■最も自分に過酷だった状況
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主人が心筋梗塞で倒れました。

家系的にも心臓が弱かったことと、
仕事のストレスもあったのでしょう。

手術はしたのですが、心臓の動きが悪くなってしまって
足が悪くなってしまいました。

主人は元々商社マンでしたが、
脱サラして米屋を営んでおりました。

倒れてからというもの、
主人は仕事がうまくできない状態になってしまいましたので、
その米屋の事業を
主婦をしていた私が突然背負うことになったのです。



■どんなふうに苦しかったか?
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商売は大変です。

米の卸の仕事をしていたのですが、
毎朝1時間以上かけて車で仕事場に行き、
新しい顧客を開拓して、
お米の配達をして…

夫も一緒に働いてはいたのですが、
心臓のことがありますので、あまり自由がききません。


バイトの子を2人雇っていましたが、
ほとんど1人で米屋を切り盛りしている状態でした。

こういった仕事を、10年間続けました。


急に事業をすることの大変さはもちろんのこと、
借金があったのが本当に辛かったです。

2億5000万の借金です。

生活が苦しくて持っていた土地を手放しましたが、
それでも5000万の借金が残りました。


月100万の返済がありますので、
毎日が資金繰りと夫の看病の板ばさみでした。



夫は、亡くなる2年くらい前から
「足が痛い、足が痛い」と言っていました。

血の巡りが悪くなったので、足の先から腐ってしまったんですね。

私は毎日仕事をして帰ってきて、
夜中に主人のマッサージをしてあげたりしていました。

資金繰りと看病で体がガチガチになって、
本当につらかった時期でした。


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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夫は亡くなってしまいましたので、
「解決」とはいきませんでした。

亡くなった最初の頃は悲しくて、途方に暮れていましたが、
時間がたつにつれて、徐々に悲しみは和らぎ、
気持ちが穏やかになっていきました。
夫が亡くなってしまったことは本当に辛かったけれど、
借金を返していける仕事に巡りあえたのがよかったのだと思います。

米屋の会社の方は赤字だったので、
健康食品の会社を始めたのです。

最初の7?8年はうまくかなかったのですが、
次第に軌道に乗り、
まとまった収入になっていきました。


お金の苦労というものは本当に辛いもので、
収入が成り立ったことで気分的にすごく楽になりました。


■その後。
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生前、主人がよく言っていた
「日本の農業をなんとかしたい」という遺志を継いで、
日本の自給率を上げる活動をしています。

そのうちお金が貯まったら農地を借りて、
ニートの子や非行少年に農業で自立してもらうような場をつくれたらと思っています。

最近も、少年院の子供たちの自立支援をしている方との出会いがありました。

こういった縁を活かして、何かしていきたいですね。


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