生きテク No.6

ゲイ、そして難病。恋愛に傷つき死を考えた
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■生きテク提供者
名前: 桃井アロム
職業: アルバイト
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■最も自分に過酷だった状況
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精神的に依存していた恋人と別れた時

家族も友人もいない、
やることもない東京で一人になってしまった。

実家は沖縄で、そもそも東京に来たのも
持病(クローン病)の治療の為という理由もあったが、
実際はすでにネットで知り合った好きな人が東京にいて、
その近くに行きたかったからという不純なものだった。

親戚は近所にいたが気が合わず疎遠になっていたので、
恋愛感情だけではなく
「唯一頼れる人」という意味でも強い思いを抱いていた

経済的には依存していなかったが、
精神的にはとても依存していたと思う。

ゲイの自分にとって好きな人と両思いになれるなんてことは、
子供の頃には理想や夢でしかなかった。

それに加え、持病のことも
やはり大きなコンプレックスだったので、
それを受け入れてくれる人がいたことに
とても大きな感動があった。

でもそれだけに思い入れが強すぎて、
嫉妬や猜疑心、そして束縛など、
マイナスな感情にも苛まれてしまい、
結局自分から関係を放棄してしまった


そして、そのことを更にひどく後悔した。


■どんなふうに苦しかったか?
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喪失感と後悔の念。

もう誰にも愛されないだろうという
絶望感に打ちひしがれてしまった。

私がクローン病という難病を抱えるゲイだということ、
そして過去に恋愛経験がほとんどなかったことが
大きかったと思う。

自殺の方法は、サイトで知った市販薬の大量服用だった。

一度飲み込んだものの、
拒否反応が出て吐き出してしまった。

そしてすぐさまマンションの屋上へと行き、
「今度こそは」と思い、飛び降りようとした


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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そこで私は恐怖を感じた
ずっと死にたいと思っていたはずなのにも関わらず。

なんだ、結局は死にたくないんじゃん、自分

と気がついたら、
馬鹿らしくなってやめてしまった。

とはいえ、その後もしばし尾を引いている状態だったので、
けじめをつけるべく別れた彼に
「会って話したい」とメールしたのだが
「キミとはもう関わりたくない」と言われてしまった。

自殺をやめた理由として、
自分が結局は死にたくないんだ
と気づいたことが大きかった。

そして、別れた恋人からの最後の冷たい言葉によって
我に返らされた


ああ、もう彼との復縁に望みはないんだ、
とはっきりと分かったら

逆に諦めがついて吹っ切れてしまった。

■その後。
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自分はどうあっても「自殺はできない人間」
だと分かったので、
恋愛に頼らず、自分なりの幸せを求めて、
ただ生き抜くだけ


上記した通り、死の怖さを知ったし、
自分で自分自身を殺そうとする行為は
もうとてもじゃないが二度とできないと思う。

それに恋愛のみが人生の楽しみじゃないのだということも、
友達との時間や仕事のおかげで知ることが出来た。

他人と自分の幸福を比べたり、
他人を羨んだりしても仕方がない。

難病を抱えていても、ゲイであっても、
自分と向き合って自分らしいセンスで生きていれば、
案外人生楽しめる・・・はず。

そう思って生きている日々が、
今の私にとっては楽しい。


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