生きテク No.75

彼から「堕ろそう」と言われ、中絶手術を
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■生きテク提供者
名前: Mさん
性別: 女性
職業: アルバイト
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■最も自分に過酷だった状況
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15歳の時、父が脳出血で突然この世を去った。

私にとっては唯一父が尊敬できる存在だったので、
突然の出来事に、頭の中が真っ白になった。

残された家族。
しかし、母はいつも私のことを否定ばかりしていて
その一方、妹には大変気を使っていた。

私は家庭内でとても孤独を感じていた。

そんな日々を過ごしていた18歳の時、
7つ上の男性とバイト先で知り合った。

早く家を出たかった私は、
年上で優しく接してくれた男性を信用。
「結婚しよう」という言葉に浮かれてしまった。

幸せな気持ちはしばらく続いたが、
妊娠の兆候があった時に彼に告げると、
間髪いれずに「おろそう」の言葉。

驚きとショックで現実を受け入れられず、
ふと気付くと妊娠5ヶ月目に入っていた。

もう、決断するしかなく、
私は悲しく、後ろめたい気持ちで堕胎を選択した。


■どんなふうに苦しかったか?
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手術を受ける前日は、
友達の家に泊まると嘘をついた。
夜半中、ずっと自分を責め、
命を絶つことのやりきれなさに悲しくて泣きっぱなしで、
このまま死にたいと思い続けた。

手術後、自宅に戻る際には
現実に生きている感覚が無かった。

他に選択肢も見つけられず、
不信感をいだきつつも、
堕胎手術を勧めた男性と結婚することになった。


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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結婚してほどなく、再び妊娠して長男を無事出産。
新しい命と向き合うこと
で、
後ろ向きな考えはいつしか薄れていった。

子育てを通して、
母として、人として、多くを学び強くなった。


■その後。
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その後、次男を出産。

結局はその男性と別れ、
ひとりで二人の子を育てることになった。

また子供を育てる事で、以前のような後ろめたさはなくなっっていった。

過去の出来事が私の心に暗い影を落とす時もあるが、
今は立派に成長した子供が私の心を支えてくれている。


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