生きテク No.78

友人の突然の自殺。自分を責めることしかできなかった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 男性
職業: 正社員
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

■最も自分に過酷だった状況
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今から数年前の事。

同じ部屋に同居し、
毎日一緒に仕事をしている友人がいました。

その友人とは、
仕事でもプライベートでも、
いつも一緒でした。

でもある日突然、
その友人がビルから飛び降り、命を落としました。

■どんなふうに苦しかったか?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ずっと一緒にいたのに、
何故気づく事が出来なかったのか。

あの時、こうしていれば。


ずっと自分を責め続けました。

彼が死んだのは私が退職する3日前の出来事。

やめるなどと言わずに、一緒に仕事を続けていれば、
結果は変わっていたかもしれない。

周囲からも毎日、
何故気付かなかったのかと問われていました。

過去の自分を責めることしかできず、
彼の死のことばかりが頭の中にありました。

自殺の理由を推察し、
あれこれと考えましたが、
ほんとうの原因は今でもわかりません。

私の心は荒れ、
自分では気付きませんでしたが、
その時の私は、すっかり感じが
変わってしまっていたようです。

死が頭の中を何度もよぎりました。

とにかく、
誰とも口をききたくありませんでした。

■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼を良く知る人物から叱責を受けました。

あいつは友達思いだったから、
今のお前を見たら悲しむ。

あいつが出来なかった事、大事にしていた事を
お前が引き継がなかったら誰がやるんだ!


そう言われました。

私は目が覚めるようでした。

ありきたりの言葉かもしれませんが、
当時の私には救いの光でした。

■その後。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は現在、住宅の販売という、
一生に一度のお買い物をお手伝いする仕事をしております。

日々の生活の中でも、
友人が大事にしていた
人とのご縁を自分も大事にしています。

そして大切にし続けた結果、
今では沢山の友人がいます。

悩みがある時には相談されるようにすらなってきました。

毎年の友人の命日には、
お墓に今の自分を報告しに行っております。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<<戻る
トップへ戻る
(c)ポジメディア
powerd by Mobapro.Net