生きテク No.81

わたしが死んだら、母は泣くな
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■生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 女性
職業: 正社員
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■最も自分に過酷だった状況
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小学生のとき、受験戦争真っ只中でした。

学校では教室が荒れており、教師の言うことを聞かない生徒が
80パーセントの6年生クラス。

学校帰りには塾に行き、周りとつねに比べられながら
勉強内容が理解できないことを存在価値が無いように言われ、
家では塾の勉強についてゆくよう、暴力で強要する両親・・・

特に父。
彼は当時、職場の不満を娘に対する暴力
(殴る蹴る髪の毛を持って椅子から引きずり落す)
で晴らそうとしていたようでした。

言葉でもお前は怠け者だと言われ続けました。

■どんなふうに苦しかったか?
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父を殺して、自分も死のうと、本気で思っていました。
父が自分に言うことは、自分以上に
父に当てはまると思っていましたので。

夜中(1時~2時ころ)台所で、包丁を研いだりしました
(絶対失敗したくなかったので・・・)。
自分の手で首を絞めたり、落ちたら死ねそうな所を学校帰りに
捜したりもしました。


■かいけつ!
「これで助かった」という方法は?
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父とは別な機会にですが、
やはり私を分厚い辞書で殴って叱っていた母が、

「お前が可愛いからこうするんだ」といって、おお泣きしながら
「殴る自分も痛い」と言っていた事、
時には父との間に入って殴られてくれていたこと。

わたしが死んだら、母は泣くな、と、思いました。

父が死んでも自分はちっとも悲しくない、と思っていましたが、
母に泣かれるのは困ると思いました。

受験は、当然失敗しました(本人に全くやる気が無いのですから)。
私は心からほっとしました。
両親(特に母)が、受験の失敗をきっかけに、自分達の間違い
(娘の望みを読み違えていたこと)に気づいて、路線変更したのです。

しかし、私の自意識が
「死にたい」「消えたい」からはっきり1歩離れたのは、
小学4年から通っていたキリスト教の教会で参加した
中学生の夏期キャンプで、

「神は居る」
「私は神が望んでこの世に生まれたのであって、
生きている意味がある」

ことを聞き、取り敢えずその考え方に賭けてみる気になった時です。

なにしろ、世界には(やりかたはともかく)この考え方を
公式に表明している人(クリスチャン)が一杯居るのですし、
歴史にも影響したほどの考えなら、なにか賭ける意味くらいは
あるかもと思って。

■その後。
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教会生活も続けています。

そして、周りの人に、「賭け」の件を話したりしています。
特に最近、教会に来ている子ども(小学生)が
死のうと思った話をしてくれました。

「あなたが死んだら、少なくとも私は、泣く。悲しむ。
もし、今度、死にたくなったら、
『もし、私が死んだら、あの人は悲しむなあ』と思い出してくれ」
と話しました。

理解してくれたように思います・・・。


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