カルト宗教に狂い、5階から飛び降りて下半身不随に
生きテク提供者
名前: 富田
性別: 男性
職業: その他
最も自分に過酷だった状況
私の前職はピアノの調律師でした。
風邪を引くと耳が鈍くなるため、仕事にならなくなります。
ある日、風邪で仕事を休んでいると、
私の家にセールスの人がやってきました。
その人は、
破壊的カルト集団Tの霊感商法の人でした。
若かった私は、無料鑑定と言われ、
誘われるがまま教え込みされ、入信してしまいました。
そして24歳?30歳直前まで、
献身者(出家者)として活動していたのです。
しかし、家を出た息子を、両親は放ってはおきませんでした。
破壊的カルトから家族を取り戻すボランティアをしている
牧師さんをともなって、私を連れ戻しにきたのです。
私はあるビジネスホテルに保護され、
そこで生活することになりました。
しかし、当時まだマインドコントロールの
支配下にあった私にとって、
周囲の人々は敵(サタン=悪魔)にしか見えません。
「自分たちが良いことをしていて、世の中の人たちが悪なんだ」
「自分たちだけが清らかで正しいんだ」と思っていました。
部屋を訪ねてくる両親の心配そうな顔を見ても、
「騙されてたまるか」とますます警戒し、
やがて、
「ここから逃げなくてはならない。教団に戻らなければならない」
という思いから発作的に窓から飛び降り逃走……!
しかし、映画のように簡単にはいかず、転げ落ちてしまった私は、
運良く3階の屋根に引っかかり命は取り留めましたが、
第一腰椎圧迫骨折となり、下半身不随となってしまいました。
風邪を引くと耳が鈍くなるため、仕事にならなくなります。
ある日、風邪で仕事を休んでいると、
私の家にセールスの人がやってきました。
その人は、
破壊的カルト集団Tの霊感商法の人でした。
若かった私は、無料鑑定と言われ、
誘われるがまま教え込みされ、入信してしまいました。
そして24歳?30歳直前まで、
献身者(出家者)として活動していたのです。
しかし、家を出た息子を、両親は放ってはおきませんでした。
破壊的カルトから家族を取り戻すボランティアをしている
牧師さんをともなって、私を連れ戻しにきたのです。
私はあるビジネスホテルに保護され、
そこで生活することになりました。
しかし、当時まだマインドコントロールの
支配下にあった私にとって、
周囲の人々は敵(サタン=悪魔)にしか見えません。
「自分たちが良いことをしていて、世の中の人たちが悪なんだ」
「自分たちだけが清らかで正しいんだ」と思っていました。
部屋を訪ねてくる両親の心配そうな顔を見ても、
「騙されてたまるか」とますます警戒し、
やがて、
「ここから逃げなくてはならない。教団に戻らなければならない」
という思いから発作的に窓から飛び降り逃走……!
しかし、映画のように簡単にはいかず、転げ落ちてしまった私は、
運良く3階の屋根に引っかかり命は取り留めましたが、
第一腰椎圧迫骨折となり、下半身不随となってしまいました。
どんなふうに苦しかったか?
下半身不随になった私は、汚い話ですが、
汚物を垂れ流しする状態になってしまいました。
また、4カ月間、ベッドの上からぴくりとも動けず、
日常のすべてに渡ってケアを受けなければなりません。
両親のほかカルト信者救済のボランティアの方々が
汚物の片付けから、食事の世話までしてくれました。
大人用のオムツをつけ、30歳になって下の世話を
してもらう惨めさは堪え難いものでした。
そして、このとき受けたカウンセリングのなかで、
ようやく私のマインドコントロールが解けていきました。
いままで両親やボランティアスタッフを
敵だとばかり思っていましたが、
私自身も目を背けたくなるような体や汚物を、
丁寧に拭いて世話をしてくれる彼らの姿に、
そんな気持ちは消えていったのです。
すると今度は、
「今まで『世の中の役に立つ』と信じていたものは
なんだったんだろう?」という喪失感と、
それを間違いだったと受け入れなければならない
挫折感の苦しみがやってきたのです。
そして、両親に対して、
「なんて親不孝をしているんだ」という、
言いようのない、
言葉に出せない申し訳ない気持ちで
いっぱいになりました。
この2つの理由から、自分に存在意義を見いだせなくなり、
舌を噛み切って死のうと思いました。
しかし、それは失敗に終わりました。
汚物を垂れ流しする状態になってしまいました。
また、4カ月間、ベッドの上からぴくりとも動けず、
日常のすべてに渡ってケアを受けなければなりません。
両親のほかカルト信者救済のボランティアの方々が
汚物の片付けから、食事の世話までしてくれました。
大人用のオムツをつけ、30歳になって下の世話を
してもらう惨めさは堪え難いものでした。
そして、このとき受けたカウンセリングのなかで、
ようやく私のマインドコントロールが解けていきました。
いままで両親やボランティアスタッフを
敵だとばかり思っていましたが、
私自身も目を背けたくなるような体や汚物を、
丁寧に拭いて世話をしてくれる彼らの姿に、
そんな気持ちは消えていったのです。
すると今度は、
「今まで『世の中の役に立つ』と信じていたものは
なんだったんだろう?」という喪失感と、
それを間違いだったと受け入れなければならない
挫折感の苦しみがやってきたのです。
そして、両親に対して、
「なんて親不孝をしているんだ」という、
言いようのない、
言葉に出せない申し訳ない気持ちで
いっぱいになりました。
この2つの理由から、自分に存在意義を見いだせなくなり、
舌を噛み切って死のうと思いました。
しかし、それは失敗に終わりました。
かいけつ!「これで助かった」という方法は?
私の世話をしてくれたボランティアの人も、
実は過去に私と同じ境遇にありました。
つまり同じ破壊的カルトでマインドコントロールされ、
保護された経験があるのです。
その人は、私のよき理解者で、
1番励ましてくれる人となっていきました。
私たちは自然に愛情を持つようになり、
結婚を前提におつきあいするようになりました。
彼女という最大の理解者がいたこと。
そして、彼女と家族の励まし。
この2つが、そのつらい時期を乗り越えさせてくれました。
足の指が動くようになるまで3カ月。
立てるようになるまで6カ月。
歩けるようになるまで8カ月。
1年くらい経って、ようやく骨が固まってきて
ある程度の距離を歩けるようになりました。
この長い間、彼女と家族は、
私を精神的にも金銭的にも肉体的にも、
生きるすべてに渡って支え続けてくれたのです。
私もマインドコントロールから抜け出し、
どれだけの人々に支えられているかに気づきました。
そして、残された一生を、今度は私や彼女のような境遇に陥った
人々を助けることに使おうと決心したのです。
私を助けてくれた牧師さんと同じ道を歩もうと、
神学校に入ることにしました。
その学校を卒業する年に彼女と結婚する約束をして、
退院後は神学校に通うことになりました。
実は過去に私と同じ境遇にありました。
つまり同じ破壊的カルトでマインドコントロールされ、
保護された経験があるのです。
その人は、私のよき理解者で、
1番励ましてくれる人となっていきました。
私たちは自然に愛情を持つようになり、
結婚を前提におつきあいするようになりました。
彼女という最大の理解者がいたこと。
そして、彼女と家族の励まし。
この2つが、そのつらい時期を乗り越えさせてくれました。
足の指が動くようになるまで3カ月。
立てるようになるまで6カ月。
歩けるようになるまで8カ月。
1年くらい経って、ようやく骨が固まってきて
ある程度の距離を歩けるようになりました。
この長い間、彼女と家族は、
私を精神的にも金銭的にも肉体的にも、
生きるすべてに渡って支え続けてくれたのです。
私もマインドコントロールから抜け出し、
どれだけの人々に支えられているかに気づきました。
そして、残された一生を、今度は私や彼女のような境遇に陥った
人々を助けることに使おうと決心したのです。
私を助けてくれた牧師さんと同じ道を歩もうと、
神学校に入ることにしました。
その学校を卒業する年に彼女と結婚する約束をして、
退院後は神学校に通うことになりました。
その後。苦境を乗り越えた今、これから何をしたい?
33歳で神学校を卒業し、牧師となった後、
彼女と結婚をして、
現在は5人の子宝に恵まれています。
両親を含めると9人の大家族です。
また、カルト信者の救済活動に日々、忙しくしていて、
とても使命感のある仕事だと誇りに思っています。
妻も同じミッションを持っているので、
かっこつけたりすることもなく、
心からの仲間だという意識で使命に燃えています。
「人生はやり直しが効くんだよ」
「誰にでも失敗はある。今度やり直すときに、
人の役に立てばいいんだよ」
と、カウンセリングで教わったことを、
今度は私が伝える側になったのです。
海外では、こういった破壊的カルトからの
救済ボランティアの事業が 社会的に認知されていて、
保養施設なども設置されています。
若い人ほど、思い込みが強く、カルトに洗脳され、
未来を奪われてしまう現実があります。
マインドコントロールから抜け出すためには、
時間と、隔離された環境が必要なのです。
そのため、海外にある保護施設のようなシス テムを
日本にも取り入れていければと、力を尽くしています。
また、救済しても、その後の社会復帰がとても難しいので、
そこを改善できればと努力しています。
彼女と結婚をして、
現在は5人の子宝に恵まれています。
両親を含めると9人の大家族です。
また、カルト信者の救済活動に日々、忙しくしていて、
とても使命感のある仕事だと誇りに思っています。
妻も同じミッションを持っているので、
かっこつけたりすることもなく、
心からの仲間だという意識で使命に燃えています。
「人生はやり直しが効くんだよ」
「誰にでも失敗はある。今度やり直すときに、
人の役に立てばいいんだよ」
と、カウンセリングで教わったことを、
今度は私が伝える側になったのです。
海外では、こういった破壊的カルトからの
救済ボランティアの事業が 社会的に認知されていて、
保養施設なども設置されています。
若い人ほど、思い込みが強く、カルトに洗脳され、
未来を奪われてしまう現実があります。
マインドコントロールから抜け出すためには、
時間と、隔離された環境が必要なのです。
そのため、海外にある保護施設のようなシス テムを
日本にも取り入れていければと、力を尽くしています。
また、救済しても、その後の社会復帰がとても難しいので、
そこを改善できればと努力しています。
この生きテクを読んで、死ぬのをやめよう、もしくは生きてみようと思った
この記事を読んで自殺をやめた人
172 人
この記事に対するコメント
Mより:
2016年08月17日 10:57:46
こんなにも自分の宗教に関係なく自由な生き方、考え方が出来る国でもこのような出来事がある事に言葉が出ません。
それでも、そのような人たちを救ってくださる方々も多いということも分かり、ほっとしました。
このような悲劇を繰り返さないために、この国は宗教に関係なく自由に生きることが出来るとちゃんと自覚できる人たちを増やすことが大事だと思っています。
まちこより:
2015年06月28日 14:52:31
道は広がっていると思いたい
なーより:
2013年10月30日 02:18:19
いつだって、やりなおせるという文が、救いになった。
あづより:
2013年07月23日 22:15:46
私の好きな人が骨折を原因に半身不随になりました。
まだ、なったから日は浅いのですが、医師にリハビリしても何年かかるか先がみえなぃと言われたそうです。
私は骨折経験もないですし、ましてや半身不随の経験もありません。
その彼とは遠距離なので私は相手の支えになることができません。
相談になるのですが、
顔は見えなくても支えることはできますか?
そして、どのくらいで回復するようになるのでしょうか?
経験をもとに教えてもらいたいです。
バーバラより:
2013年01月03日 21:06:04
本当をいえば、最悪のときは、脱しています。
DVで裁判離婚をしました。いじめられているのに、
相手を信頼し、愛して極限まで努力していました。
でも、、、、裁判はむごかったし、最愛の娘との
仲を引き裂かれました。
毎日、めが覚めるとまだ、生きているのか、
と思っていました。そのとき、友人が
「生きテク」の本を貸してくれました。
すごくよくて、久しぶりにこのサイトを見に来ました。
昨年、乳がんの告知を受けて、自分が多くの友人に
愛されていることに気づき、、絶対治って生きて行く
と誓いました。
もう、死にたいとは思わなくなったけれど、
困難な状況はやっぱりあります。そのときに
ここにくるとやっぱり元気になります。
ありがとうございました。
017!!より:
2011年11月14日 11:51:22
周りの人の温かさに
改めて気付かされた。
Opより:
2010年09月19日 03:16:50
素直で社会経験が少なく純粋な若者ほどカルトには染まりやすいかもしれませんね。
経験による幅広い見識と、多くの情報を総合して判断できる人間になりたいと思いました。
独子より:
2010年08月11日 13:50:40
コメントを寄せておられるコロママ様と同じ団体だと思います、私は教理よりも幼児虐待の被害者でしたから家族愛にひどく飢えており、正式な信者になるほどには信仰はなく、でもやめてしまったら本当に独りぼっちになるという恐怖で長いことどっちつかずでした。
幼児期の仕打ちと宗教に対するジレンマ(教理を恥と感じており、そういう自分は団体に受け入れられないと自分を責めていた)からうつ病に罹患し、安定した職も失いました。
精神科医にすら自分がカルト教団に関係していたことを話せなかった、10年以上話せませんでした。それほど「恥ずかしい、ありえない教えを奉じている団体から逃れられない自分」を恥じていたのです、馬鹿にされると感じていました。
自分がそのおかしな団体と関係し始めたのは小学校・中学校の同級生の子の誘いでしたから思春期から・・・。
受け入れないヤツは神からとことん殺されるとか言ってましたが、その団体には人格的に「?」という方が多く、そうでない一般の方々のほうがはるかに愛情深い。
だったら、こんな変な人たちと永遠に生きるなんか地獄じゃん、一般の方々と滅びたほうがマシ!
そして完全にその団体との関係を断ち切りました。
ところがうつ病は残りました。
もう、思い残すことはない。
あんなばかげた団体に所属していたなんて・・・
自業自得だけど、安定した職も失い、リアルの友達も一人もいません。
生きていてもなんにもならないじゃないか。
そう思っていたところでした。
今も完全にふっきれたとはとても言えません。
ただ、少しずつでいいから、おかしな団体にかかわっていたことを笑われても馬鹿にされても事実なのだし「私バカだったんだよ~、でもね、人はそれほど強くないから絶対自分はだまされないなんて思うと足元すくわれるよ~」と、軽く話せるようになりたい。
ありがとうございました。
コロママより:
2010年03月25日 13:04:37
私も宗教にどっぷりはまっている時期がありました。
幼い子供を連れて寒い冬の日でも伝道に出かけ、週に3回の集会にも一緒に行っていました。
息子は大きくなるにつれ集会に行く事を拒否するようになりました。
その宗教は他の宗教を完全に間違っているものとして教えていました。
しかし私は何かが違うと感じるようになりだんだん自分で調べるようになりました。それは私の入っている宗教ではいけない事とされていました。
色々な書物などで調べていくうちにその宗教が偏っていることに気付きました。
今ではその宗教から離れ自由な立場で生活をしています。
自分にあった宗教を持つ事はまだ出来ていませんが、これから時間をかけて探したいと思っています。
p33manより:
2010年01月15日 21:55:31
私もカルトで人生を台無しにしたので、共感しました。ただ、私には助けてくれる人はいないので、自分で自分の新しい居場所を探さなければなりません。自分の現実を徐々に受け入れながら、人の為になるような人生をおくれればなと、模索しはじめました。お互い生き延びましょう。死ぬのはいつでもできるし。
この生きテクのライセンス
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