取立て先が自殺して自分もおかしくなった…しかし妻が
生きテク提供者
名前: なぎ
性別: 男性
職業: 正社員
最も自分に過酷だった状況
19歳の頃、中古車販売の仕事をしていが、
当時、トヨタ等の大手のメーカーが
中古車市場に参入し始め、
この業界でずっと食べていくのは厳しいと感じ、転職を考えた。
そんな頃、知り合いの、
「稼げる仕事」という一言に動かされ、
十日で1割、よくいうところの『十一(といち)』の
やみ金に関わることになった。
もともと営業力があったため、
わざわざ『十一』で借りる必要の無い人に借りさせ、
いい気になっていた。
借り主の多くは中小企業の二代目だった。
自分のところに返済する為に他から借りる等の借金地獄に陥り、
そんな中、自殺者も何人か出てしまった。
ある時、借り主の一人が実の父親に殺害されたという情報が入り、
急いでその現場に向かうと、そこは正に地獄絵図だった。
辺りは血の海、父親は既に常軌を逸しており、
既に息絶えた息子の手首を切り落とし、
バケツに流れ出る血をなみなみと溜め、ボーっと眺めていた。
その光景を目の当たりにしてからしばらく、食事が喉を通らなかった。
当時、トヨタ等の大手のメーカーが
中古車市場に参入し始め、
この業界でずっと食べていくのは厳しいと感じ、転職を考えた。
そんな頃、知り合いの、
「稼げる仕事」という一言に動かされ、
十日で1割、よくいうところの『十一(といち)』の
やみ金に関わることになった。
もともと営業力があったため、
わざわざ『十一』で借りる必要の無い人に借りさせ、
いい気になっていた。
借り主の多くは中小企業の二代目だった。
自分のところに返済する為に他から借りる等の借金地獄に陥り、
そんな中、自殺者も何人か出てしまった。
ある時、借り主の一人が実の父親に殺害されたという情報が入り、
急いでその現場に向かうと、そこは正に地獄絵図だった。
辺りは血の海、父親は既に常軌を逸しており、
既に息絶えた息子の手首を切り落とし、
バケツに流れ出る血をなみなみと溜め、ボーっと眺めていた。
その光景を目の当たりにしてからしばらく、食事が喉を通らなかった。
どんなふうに苦しかったか?
それからは自分自身が平常心を失ってしまったかもしれない。
借金をして苦しむ人達を放っておけず、
自分の金を貸し、足りなくなるとその為に借金をするようになった。
実は21歳の頃に今の妻と出逢い、
当時は結婚もし、子どもも生まれるという大事な時期であった。
それなのに金を人の為に使い、生活費が無くなるという有様。
更に現実から逃避する為に覚せい剤に手を出してしまい、
その後は博打、カジノ、女遊びと手を広げ、借金は膨らむ一方だった。
借金は1500万ほどになり、
とうとう会社の金に手をつけ当然クビになってしまった。
覚せい剤の影響で死神のような風体になっていたせいもあり、
それから就職しようにも何十社受けても落とされた。
まだ子供が幼かったにも関わらず、
妻に夜の仕事をさせる以外、手は無くなった。
しばらく自分が娘を見、妻には水商売で稼がせていた。
ようやくラブホテルの仕事に就くことができたが、
性懲りも無くまだ覚せい剤を絶てなかった為に
幻覚によるトラブルから支配人と大ゲンカをし、
彼を殴り、たった半年で辞める羽目になってしまった。
借金をして苦しむ人達を放っておけず、
自分の金を貸し、足りなくなるとその為に借金をするようになった。
実は21歳の頃に今の妻と出逢い、
当時は結婚もし、子どもも生まれるという大事な時期であった。
それなのに金を人の為に使い、生活費が無くなるという有様。
更に現実から逃避する為に覚せい剤に手を出してしまい、
その後は博打、カジノ、女遊びと手を広げ、借金は膨らむ一方だった。
借金は1500万ほどになり、
とうとう会社の金に手をつけ当然クビになってしまった。
覚せい剤の影響で死神のような風体になっていたせいもあり、
それから就職しようにも何十社受けても落とされた。
まだ子供が幼かったにも関わらず、
妻に夜の仕事をさせる以外、手は無くなった。
しばらく自分が娘を見、妻には水商売で稼がせていた。
ようやくラブホテルの仕事に就くことができたが、
性懲りも無くまだ覚せい剤を絶てなかった為に
幻覚によるトラブルから支配人と大ゲンカをし、
彼を殴り、たった半年で辞める羽目になってしまった。
かいけつ!「これで助かった」という方法は?
ぼろぼろになって思いついたのは、
大好きだった祖母の墓参り をすることだった。
それまでもことあるごと墓参をしていたが、
この時はつくづく自分が情けなく墓前で号泣し、
「ばあちゃん、助けてくれっ!!!」と必死で懇願してしまった。
それからほどなく新聞の折り込みチラシを見て、
今の勤め先の面接を受けた。
そこの社長は俺を見るなり、
自分と同じ匂いを感じたと後に言っていたが、
なにしろすんなり就職が決まった。
しかしもう一つの問題は解決出来ていなかった。
覚せい剤の呪縛。
それまでどれだけ妻に迷惑を、苦労を、かけてきただろうか?
妻は自身が親から虐待を受けて育っていたからか、
どんな逆境でも耐えて忍ぶ女だった。
こんな自分に、文句一つ言わず、ついて来てくれていた。
ある日妻が、言いたいことがある、
と真剣な表情で自分に対峙して来た。
何を切り出すのか一瞬不安が頭をよぎった。
しかし妻の口から出た言葉は、
「あなたを信じています。」の一言だった。
今でも、その時の光景を思い出すと目頭が熱くなる。
自分は妻のこの一言で立ち直った。
すっかり目が覚め、覚せい剤と縁を切る決意をした。
そう決断して間もなく売人が警察に捕まり、
欲しくても買えない状況となった。
そんな棚ぼたのような出来事の助けもあったが、
覚せい剤への依存を断ち切ることが出来た。
大好きだった祖母の墓参り をすることだった。
それまでもことあるごと墓参をしていたが、
この時はつくづく自分が情けなく墓前で号泣し、
「ばあちゃん、助けてくれっ!!!」と必死で懇願してしまった。
それからほどなく新聞の折り込みチラシを見て、
今の勤め先の面接を受けた。
そこの社長は俺を見るなり、
自分と同じ匂いを感じたと後に言っていたが、
なにしろすんなり就職が決まった。
しかしもう一つの問題は解決出来ていなかった。
覚せい剤の呪縛。
それまでどれだけ妻に迷惑を、苦労を、かけてきただろうか?
妻は自身が親から虐待を受けて育っていたからか、
どんな逆境でも耐えて忍ぶ女だった。
こんな自分に、文句一つ言わず、ついて来てくれていた。
ある日妻が、言いたいことがある、
と真剣な表情で自分に対峙して来た。
何を切り出すのか一瞬不安が頭をよぎった。
しかし妻の口から出た言葉は、
「あなたを信じています。」の一言だった。
今でも、その時の光景を思い出すと目頭が熱くなる。
自分は妻のこの一言で立ち直った。
すっかり目が覚め、覚せい剤と縁を切る決意をした。
そう決断して間もなく売人が警察に捕まり、
欲しくても買えない状況となった。
そんな棚ぼたのような出来事の助けもあったが、
覚せい剤への依存を断ち切ることが出来た。
その後。苦境を乗り越えた今、これから何をしたい?
今は仕事と二人の娘(5歳と2歳)の子育てがなにより楽しい。
そして、これからの人生をかけ、
信じてついて来てくれた愛する妻をなんとしてでも
幸せにしたいと思っている。
ごめんな、ありがとう!これからも宜しく頼みますっ。
そして、これからの人生をかけ、
信じてついて来てくれた愛する妻をなんとしてでも
幸せにしたいと思っている。
ごめんな、ありがとう!これからも宜しく頼みますっ。
この生きテクを読んで、死ぬのをやめよう、もしくは生きてみようと思った
この記事を読んで自殺をやめた人
180 人
この記事に対するコメント
41より:
2017年02月19日 00:54:59
自分の心と会話することが大事だと分かりました。
デミより:
2016年10月26日 04:59:37
奥さんの
『信じています』の言葉に感動した。
神様か仏様かと思った。
信じてもらえるって、とても力になる。
今の自分は辛い状況。
誰も助けてくれない。
でも、信じてくれる人が私にもいることをこの記事を読んで思い出して
もう一度、頑張ろうと思った。
ありがとうございます。
Mより:
2016年05月23日 10:30:23
投稿者様の幸せを心より願っています。
さて、私は子供のころから薬物乱用者の気持ちが理解できませんでしたが、この話や某事件の報道を見て薬物乱用者の大半は真面目で本気で困っている人が多いということが分かり、なんとなく理解できました。本当に読んでいて辛い気持ちが伝わってきます。
本当に苦しんでいる人たちをよそに、面白半分に薬物を使用したり、薬物乱用者を一括りにしてバッシングしようとする人たちに改めて憤りを感じています。
結局は薬物なんて利用しなくても、そういった人たちの心が休まるような世の中が理想的だと考えています。大げさに言うと薬物よりも愛が必要だということですね。この話でもそのことがよく分かります。
現実は難しいけれど、少しずつそのような世の中になるように心からお祈りしています。そうすれば危険薬物もなくなると信じています。
よっしいより:
2011年11月03日 16:09:22
愛を感じました。
周りがどれだけダメな人だと思っていても、奥さんは味方
であり良きパートナーなんですね。
最近いろいろあって、考えることが増えたんですが。
少し前の自分ならパートナーの悪い所に目がいってしまい、そのようなことがあったときは離れることを選択したでしょう。
しかし最近は、どんなことがあっても、この人は絶対にこれからもかけがえのない存在になる!と相手を信じることができると思えるようになりました。
そしてこの記事を見てまたその思いが強くなりました。
読んでよかったです!
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