借金地獄の闇の中で握りしめた携帯電話、家族の想い。
生きテク提供者
名前: 名無しさん
性別: 男性
職業: 正社員
最も自分に過酷だった状況
ある雑誌を知り合いの出版会社から刊行していたのですが、
突然、先方から一方的に
廃刊を宣告されてしまいました。
私は当時、その雑誌に愛読者が二万六千人いたこともあり、
自分自身が会社を立ち上げて運営しても
十分採算があうと判断しておりました。
しかし、実際に借金して会社を始めてみたところ、
年間契約は以前の読者のうち、
三千人に留まってしまったのです。
会社はたちまち経営危機に陥り、
私は大きな読み違いをしたことに気付きました。
突然、先方から一方的に
廃刊を宣告されてしまいました。
私は当時、その雑誌に愛読者が二万六千人いたこともあり、
自分自身が会社を立ち上げて運営しても
十分採算があうと判断しておりました。
しかし、実際に借金して会社を始めてみたところ、
年間契約は以前の読者のうち、
三千人に留まってしまったのです。
会社はたちまち経営危機に陥り、
私は大きな読み違いをしたことに気付きました。
どんなふうに苦しかったか?
それからはまるで絵に描いたような借金地獄に落ちていきました。
毎日ほとんど一日中、取り立ての電話が鳴り、
鬼のような形相で、やくざが家まで押し掛けてきて、
いつも自身への自責の念と、恐怖、
そして出口の見えない不安が心に襲い掛かり、
苦しく辛い日々を過ごしておりました。
いままで持っていた誇りや自信はみるみる薄れ去り、
家では家内と些細なことでも諍いが始まり、
喧嘩が絶えることがありませんでした。
思えば、当時小学生だった娘にも
悲しい思いをさせてしまっていました。
そのような生活が四年も続き、私の心は荒むばかりでした。
そんなあるどしゃぶりの雨の日、
妻と大ゲンカをして家の外に飛び出した時の事です。
ふと自宅近くの多摩川を見降ろすと、
大雨による増水で、もの凄い勢いの濁流が目の前に広がっていました。
「今、この中に飛び込めば死ねる!」
そんな考えが頭の中ををよぎりました。
毎日ほとんど一日中、取り立ての電話が鳴り、
鬼のような形相で、やくざが家まで押し掛けてきて、
いつも自身への自責の念と、恐怖、
そして出口の見えない不安が心に襲い掛かり、
苦しく辛い日々を過ごしておりました。
いままで持っていた誇りや自信はみるみる薄れ去り、
家では家内と些細なことでも諍いが始まり、
喧嘩が絶えることがありませんでした。
思えば、当時小学生だった娘にも
悲しい思いをさせてしまっていました。
そのような生活が四年も続き、私の心は荒むばかりでした。
そんなあるどしゃぶりの雨の日、
妻と大ゲンカをして家の外に飛び出した時の事です。
ふと自宅近くの多摩川を見降ろすと、
大雨による増水で、もの凄い勢いの濁流が目の前に広がっていました。
「今、この中に飛び込めば死ねる!」
そんな考えが頭の中ををよぎりました。
かいけつ!「これで助かった」という方法は?
荒れた濁流のように混乱する思考の中、
ふと、外に飛び出す際、
無意識に持って出た携帯電話に気が付きました。
気になって携帯電話を開いてみると、
心配した妻と娘からの電話、
そしてメールの着信がたくさん届いておりました。
はっと我れに返り、混乱した精神状態から覚めた時、
まず頭に浮かんだのは
保険に加入していないという現実的な状況でした。
自分が死んでも借金は残り、そしてそれは妻と娘にのしかかります。
そう思うと、とても身を投げるなんて出来ません!
私はこうして、自殺を思いとどまりました。
家に戻った私を迎えてくれたのは、
目を真っ赤に腫らし、大声で泣きながら、
「どんな状況になってもお父さんと一緒に生きたい」
と言ってくれる妻と娘の姿でした。
こんな自分でも愛してくれている家族がいるんだ、
と思うやいなや、とうに失われていると思っていた
「勇気」が私の中にみるみる湧き上がってきました。
借金の苦しみは支払いに追われ、
今まで築いてきた物がどんどん消えて行きます。
お金もプライドも住まいも、生活の質も。
…無くす悔しさの中で最後の最後で大切なことに気づきました。
それは無くして行く物ではなく、
大切なのは残っているモノ。自分の命。
そして妻、娘がいる!
この借金苦が教えてくれた大切なことでした。
これだけ残っていればやり直せる!そう決意しました。
自分の腹は座りました。
それからは妻と共に、
なんとしてでも死にものぐるいで働き、借金を返しきろうと思いました。
ふと、外に飛び出す際、
無意識に持って出た携帯電話に気が付きました。
気になって携帯電話を開いてみると、
心配した妻と娘からの電話、
そしてメールの着信がたくさん届いておりました。
はっと我れに返り、混乱した精神状態から覚めた時、
まず頭に浮かんだのは
保険に加入していないという現実的な状況でした。
自分が死んでも借金は残り、そしてそれは妻と娘にのしかかります。
そう思うと、とても身を投げるなんて出来ません!
私はこうして、自殺を思いとどまりました。
家に戻った私を迎えてくれたのは、
目を真っ赤に腫らし、大声で泣きながら、
「どんな状況になってもお父さんと一緒に生きたい」
と言ってくれる妻と娘の姿でした。
こんな自分でも愛してくれている家族がいるんだ、
と思うやいなや、とうに失われていると思っていた
「勇気」が私の中にみるみる湧き上がってきました。
借金の苦しみは支払いに追われ、
今まで築いてきた物がどんどん消えて行きます。
お金もプライドも住まいも、生活の質も。
…無くす悔しさの中で最後の最後で大切なことに気づきました。
それは無くして行く物ではなく、
大切なのは残っているモノ。自分の命。
そして妻、娘がいる!
この借金苦が教えてくれた大切なことでした。
これだけ残っていればやり直せる!そう決意しました。
自分の腹は座りました。
それからは妻と共に、
なんとしてでも死にものぐるいで働き、借金を返しきろうと思いました。
その後。苦境を乗り越えた今、これから何をしたい?
家族一丸となって立ち向かった結果、借金を返しきりました。
今の自分は、生業(ジャーナリスト)の他に、
知的障害者の存在を
世間に正しく理解して貰う為の活動をしております。
そしてその活動を通し、生き甲斐とやりがいに燃え、
充実した毎日を送っています。
私はギリギリ極限まで追いつめられた後に
大きな喜びが待っているということを、
今、苦しみもがいている人に伝えたい!
その時こそ、器の大きな人間として生まれ変われり、
全く違う価値観を得るチャンスなのです。
それから「本当の生き方」が始まるのですから。
今の自分は、生業(ジャーナリスト)の他に、
知的障害者の存在を
世間に正しく理解して貰う為の活動をしております。
そしてその活動を通し、生き甲斐とやりがいに燃え、
充実した毎日を送っています。
私はギリギリ極限まで追いつめられた後に
大きな喜びが待っているということを、
今、苦しみもがいている人に伝えたい!
その時こそ、器の大きな人間として生まれ変われり、
全く違う価値観を得るチャンスなのです。
それから「本当の生き方」が始まるのですから。
この生きテクを読んで、死ぬのをやめよう、もしくは生きてみようと思った
この記事を読んで自殺をやめた人
160 人
この記事に対するコメント
陽より:
2010年04月25日 23:57:06
狭まっていた視野が広がりました。
私にも大切な人がいます。
別れてから自殺すれば悲しませないで済むかと考えていました。共に頑張ってみたいという気持ちが芽生えました。でも時間が経てば、明日になればこの気持ちはどう変わってしまうのか・・・
スパより:
2010年03月10日 20:36:30
私にも、妻と息子がいます。
この二人がいなかったら、もうすでに自殺していたでしょう。
現在、うつで休職中ですが、なんとか復帰して普通の生活をしたいと思います。
家族のために、絶対自殺はしません。
と、今は誓えるのですが、明日の朝にはまた自殺の事を考えてしまうかも・・・です。
ここに出ている話は生きる力を与えてくれます。
kazより:
2010年03月08日 21:10:51
参考になりました。
できましたらもっと世の中に
働きかけて、追いつめられた人々に
勇気を与えて欲しいです。
無人島より:
2010年02月27日 18:40:43
大変参考になりました。
この生きテクのライセンス
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