18歳の時、子供を保育園に預けて
仕事に出ることになりました。
ところがその頃、
夫の携帯電話の請求が5~6万に上りました。
どうもおかしいな、と感じていたところ、
浮気 をしていることがわかりました。
ショックでした。
重なる時には、重なるものです。
更に追い打ちをかけるように、
夫に末期の大腸がん があるとの宣告を受けました。
私は夫と別れることを決意しました。
実家に帰り、娘と生活を続けていた私は、
ある時、ひとりの男性と出会いました。
娘と二人で生きて行こうと考えていたので、
最初のうちは関心がありませんでしたが、
その男性から猛アタックを受け続け、
ついには根負けしてしまいました。
こうして私は再婚することになりました。
ところが程なく、 私は彼が酒乱だと知りました。
二度目の結婚生活では、 凄まじい暴力を受け続けることになったのです。
次女を妊娠していたのですが
「赤ん坊が死んでも構わない」とさえ言われ 、
顔から何から殴る蹴るを何度も繰り返されました。
山梨の親類の家でかくまってもらったのですが、
残した母親に暴力を振るうのではないかと心配になり、
結局は、すぐに戻ってしまいました。
暴力は更にエスカレートし、
言いがかりをつけて大衆の面前で土下座を幾度もさせられ、
自分の尊厳はもう少しもない、
という情けない心境でした。
真冬に裸足で追い出され、娘達が心配で泣き続けたり、
勢い余って首を絞められた時は
もうこのまま死ぬんだ、
ならば楽になると、半ば諦めの気持ちすら生まれました。
当時都営住宅に住んでいて、
ここから飛び降りればすぐに死ねる。
死ぬことはいつでもできる。
だからとりあえず今日は頑張ろう、
と思うことで、かろうじて生を繋いでいました。