大学生の頃、塾の先生のアルバイトをしていました。
大学4年生の時に、卒業論文や塾の授業などで多忙を極め、睡眠時間が1~2時間という生活を送っていました。
そんな生活を続けているうち、ある日、ウツになりました。
卒業するまでウツ状態のまま、塾の先生を続けました。新卒での入社も決まっていたのですが、医者に「これ以上続けたら死にますよ」と言われ、半年間、療養しました。その後、塾に戻ろうとしたところ、「メンタルを病んだ人間を、それとわかって雇うことはできない」と、解雇されました。一般企業に就職したのですが、再度体調を崩して、療養しながら仕事を続けていました。ずっと鬱屈した感情が続くことに苦しみを感じました。そして、たとえ元気になって仕事に戻ったとしても、「やりたくもないことを65歳まで続けるのか」と考えると、どんどん気力が失せていきました。また周りの人に怒られるたび、自分を責め、さらに苦しみは重なるいっぽう。ある日、練炭等、死ぬための用具を買い揃えて、自殺を計りましたが、死神にも嫌われたのか、燃やした練炭の火が「プスッ」という音とともに消えてしまいました。
「死ぬのも楽じゃないな」…そう考えるようになりました。
そして、死ぬことがバカらしいって思うようになってから、なんとなく生きるための環境ができあがってきました。
周りに目を向けた時、とことん共感して応援してくれる人、それから、私が依存しないように、厳しい行動を取ってくれる人がいることに気付きました。
そんな環境に支えられ、今、私は事業を計画中です。自分なりに、やりたいことだと思っています。
まだいまだに自分も「もうムリ、死ぬ、消える」とか言ってしまう時もあります。
でもそんな時は誰も相手にしてくれません。
自殺未遂をした者だからわかります。自殺がどんなに大変で、苦しくて、バカらしいか。
自殺願望の中にはきっと、「生きたい! 」「自分を見て欲しい! 」っていう部分もあるでしょう?
その気持ちがあれば、何か素晴らしいことができるはずです。
何かをしようという気持ちを持った時、まわりに生かされている自分がいるって感じます。