辛くても逃げず、毎日学校へ通ったのにはもうひとつ理由があります。
周りの情況を見たり、いろいろ考えたりしていくうちに、
私に否があるとは思えないと思うようになったからです。
「私は悪くない。じゃあ、潔く堂々としていよう」と努めることに決めたんです。
悪口や冷たい態度なども深刻に受け止めないようにし、
全部流すように心がけました。
そして、 高校に行けばこの状態は無くなるだろうと考え、
望みを持つようにしました。
これは、もともとの負けずギライな性格も幸いしたと思います。
自分が辛いのは周りの日本人のせいと思い込む事で、
何故か外国人に強く惹かれるようになりました。
すると趣味というか、
興味のあることができました。
それは映画と映画スター。当時輝いていたハリウッドスター、
とくにハリソン・フォードやブラッド・ピットなどに入れ込み、
映画を見に行ったり、ビデオを借りてきたり、
テレビ番組をチェックしたり。
こうやって気を逸らしたことで、現状に呑まれずに済みました。