高校生の頃、
私は家にも学校にも
居場所を感じられませんでした。
家庭では両親が
離婚の話をしているのを
薄々感じながらも
誰にも聞けず、
学校では
仲間外れにされることが多く、
自分の存在が
どこにも必要とされていないように
感じていました。
そんな時、コンビニの前で
いつも座っている年上の男性が
声をかけてきました。
彼は私の話を
じっと聞いてくれ、
「お前は誰かに必要とされる価値がある」
と優しく言ってくれました。
その言葉に救われた気持ちがして、
私は次第に彼を
信頼するようになりました。
しかし、
その信頼は
裏切られてしまいました。
彼が
「ちょっとお金を貸してくれないか」
と頼んできたのは、
私たちが仲良くなってから
数ヶ月後のことでした。
最初は数千円でしたが、
次第に金額が増え、
いつの間にか
「お前もこの借金を返さないと大変なことになる」
と脅されるようになりました。
言われるがままに
クレジットカードを作り、
家には言えない額の
借金を抱えてしまいました。
彼の要求はさらに
エスカレートし、
「売春をして稼げ」
と命じられました。
「お前に他の選択肢はない。
体を売ればお前を守ってやる」
という言葉に逆らえず、
一度だけのつもりで始めました。
しかし、
それは終わりのない
地獄への入口でした。