15歳の時、父が脳出血で突然この世を去った。
私にとっては唯一父が尊敬できる存在だったので、
突然の出来事に、頭の中が真っ白になった。
残された家族。
しかし、母はいつも私のことを否定ばかりしていて
その一方、妹には大変気を使っていた。
私は家庭内でとても孤独を感じていた。
そんな日々を過ごしていた18歳の時、
7つ上の男性とバイト先で知り合った。
早く家を出たかった私は、
年上で優しく接してくれた男性を信用。
「結婚しよう」という言葉に浮かれてしまった。
幸せな気持ちはしばらく続いたが、
妊娠の兆候があった時に彼に告げると、
間髪いれずに「おろそう」の言葉。
驚きとショックで現実を受け入れられず、
ふと気付くと妊娠5ヶ月目に入っていた。
もう、決断するしかなく、
私は悲しく、後ろめたい気持ちで堕胎を選択した。