私の人生には、
常に孤独と絶望が
つきまとっていました。
幼い頃、
父が家庭内で暴力を振るい、
それが原因で
母と離婚しました。
父の親族からも疎遠になり、
家族と呼べるのは
母だけでした。
それでも母は
私を一生懸命育ててくれましたが、
唯一の家族である母が
19歳の時にガンで亡くなりました。
その瞬間、
私の心は完全に壊れました。
母を失った後、
私はどん底の孤独感に襲われ、
何も手につかなくなりました。
毎日が空っぽで、
どこにも居場所を感じられませんでした。
そんな中、
一生を誓い合った女友達がいました。
彼女は私にとって唯一の希望であり、
支えでした。
しかし、私の絶望が彼女にも伝染し、
二人で「一緒に死のう」と
話すようになりました。
ある日、
私たちは飛び降り自殺を
決行しました。
これで全てが終わるはずでした。
ですが、私だけが生き残り、
彼女は私を助ける形で
命を落としました。
彼女がクッションとなり、
私は脚を複雑骨折しただけで済んだのです。
救急車を待つ間、
動けない私は、
彼女の生暖かい体に
触れ続けていました。
その体温がじわじわと伝わってくる感覚が、
私にとって耐え難いものでした。
その感触と臭いは、
今でも記憶に焼き付いています。
「なんで自分だけが生きているんだろう」
「私は彼女を巻き込んでしまったんだ」
そんな自責の念に押しつぶされ、
絶望の中で生き続けることになりました。