42歳の頃、愛情とエネルギーを注いで
20歳まで育てた長男の命を母として守れなかった。

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当時16歳の次男がいなかったら
生きていくのさえ難しかったかもしれない。

夫は結婚当初からほとんど家に帰らず、
家計も不安定だったので、
私自身が学習塾を経営し、
家事と子育てと姑の対応、

全て完璧を目指して頑張り続け、
その様子を長男は善しと思わず、
亡くなる一年半程前から、私の実家で私の母と暮らすようになっていた。

その間に、ネットで知り合ったうつ病の女の子の影響で、
私の知らない間に彼も重症のうつ状態となり、
何度か自殺を試みたらしい。

私の実家の母は自分の責任となるのを恐れ
（とても小心の人なので）その事実を私には伝えてくれなかった。

結局、彼の心の叫びを私は受け取ってやれぬまま
逝かせてしまったことで、
無力感と空虚感に苛まされた。

その後、離婚し、後はただ
次男の為に生きているだけの日々と思っていた。

その私が再び生き生きと輝きだしたのは、
ある人との出会いがあったから。
そして、
「運命の人に言って欲しい」と思っていた言葉を、本当に言ってもらったから。

その人とは、生きていく為に仕事捜しをしている過程で出会った。
（その後、15歳の時に他界した大好きだった父が、
私の為に出逢わせてくれたのだとしか思えない出来事があり、
決定的になった。）

ずっと昔から出逢いたかった人に困難の末に出会えた喜び。

そして、言われた言葉、「魂で繋がっているって感じだよね。」

今は自分らしく生きている。
苦しんでいる人たちに言いたい。
宝捜しは楽じゃない。大変だけど、
いつか必ず生きていれば手に入るんだと。